更年期障害の症状

更年期と更年期障害

人間の平均寿命と更年期の関係から話します。現在の平均年齢80歳というものが更年期障害を引き起こしています。つい200年ほど前まで人間の平均寿命は更年期まで生きれず40歳あまりでした。この平均寿命は自然界における人間の寿命といって良いでしょう。医療技術の進歩した今の80歳を越えるような寿命は自然界においてきわめて特別で、人間以外にそういった生物は存在しません。つまり200年前までは人間も更年期を迎えず子孫を残して死んでいく生物と同じようなものだったのです。その頃は更年期まで生きていないので更年期障害が起こるほど長生きはしていませんから更年期障害はありませんでした。

 更年期障害までの経緯として女性は思春期になると排卵に伴って月経が始まり、卵巣からエストロゲンという女性ホルモンが分泌されます。30歳を過ぎると子供を産む能力は減衰し始め、37歳以降は遺伝子の染色体異常も多く認められるようになります。そして更年期である50歳前後には子供を産む機能は停止し、閉経を向かえます。一般的に閉経前後5年間を更年期といい、性成熟期から老年期に移り変わる期間のことをさします。日本人女性の平均閉経年齢は50.5歳です。更年期障害はエストロゲンという女性ホルモンの分泌量減少をくい止めようと、脳下垂体から卵胞刺激ホルモンなどを大量に分泌することによってホルモンバランスが崩れ様々な症状が出始めるのです。更年期の女性60%〜70%が何らかの更年期症状に悩まされています。

更年期の考え方

今もそうですが、一昔までは更年期は女性、男性の終わりのような間違った考え方がされていました。しかし更年期は人生の終わりでも何でもありません。現在の平均寿命は80歳を超え、100歳まで生きる人も多くなってきています。更年期は50歳前後に起きる事が多いので、更年期になり更年期障害がでてからも30年以上、長生きの方はあと半分以上人生があります。そういった時期に起きる更年期症状で女性、男性が終わっていてはだめです。更年期障害を前向きに考えましょう。私は更年期障害は今まで頑張ってきて少し楽をしてもいいよというサインだと思っています。さらに残りの長い人生の計画を立てる時期だとも思っています。人生これからです。前向きに生きることで人生はいくらでも幸せで楽しいものになります。更年期障害をふっ飛ばしましょう。

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