男女の更年期障害を克服しよう

更年期障害の血管運神経症状

ほてり(ホットフラッシュ)

更年期障害の中でも最も多い症状です。ホットフラッシュの症状が現れるタイミングは人それぞれで、人前でると起こる人、定期的に起こる人、なんど規則もなく唐突に起こる人もいます。体がほてって顔が赤面し、汗を大量にかきます。この症状が原因で人前に出たがらなくなる人もいます。この更年期障害の症状を克服して、再び気にせず人前で活躍できるようになりましょう。

 

手足の冷え

更年期障害の中で自律神経失調によって引き起こされる症状の1つで、ほてりと同様に更年期障害でよく見られる症状です。冷えはホルモンバランスが崩れることでおきます。あまりに冷えの症状が強い場合はホルモンバランスが崩れたことが原因ではなく、子宮筋腫や心臓病が原因の可能性もありますので、1度診察を受けることをおすすめします。早期発見に繋がります。

更年期障害の精神神経症状

めまい

床がゆれているような感じ、地震がきたかと思うような感じ、揺れの激しい船に乗っているようなふらふらするような感じなどが更年期症状のめまいの特徴です。寝返りの時めまいがするなどもあります。このようなめまいが起きた場合は静かに横になると症状が和らぎます。まためまいは脳梗塞や耳の病気の症状の可能性もありますので更年期症状と決め付けるのは危険です。

 

不眠

更年期になると寝つきが悪くなったり、体がほてって寝れない場合もあります。女性の体内時計は、歳をとるにつれて早くなる傾向があります。そのため、就寝時刻は同じでも起床時刻が早くなり、早朝覚醒となって満足する睡眠が得られずらくなります。また良く寝てるように見えても不眠に悩んでいる人はいます。あまりに症状が重い場合はエストロゲンとプロゲストロンを併用投与するホルモン補充療法が効果的です。

不眠についても更年期障害が原因でない可能性もあります。

 

不安感、憂鬱感、やる気がでない

更年期となり色々な体調不良が出だし、生活面でも子どもが就職、また結婚などによって家庭からはなれたり、近親者の介護する必要がでてきたり、親しい人との死別を迎える機会が出てきます。このような変化によって自分の体力の衰えを自覚したり、精神的な衝撃を受けたりや喪失感などを身にしみて感じさせます。そして何をやっても気持ちが落ち込むということがあります。 更年期は女性問わず男性にとっても心身ともに変化する時期であり、更年期障害であるうつ病になりやすい時期でもあります。

こういう場合は友達と会話をしたり、趣味など何か没頭できるものを見つけたりすると効果的です。自分では行動しにくい場合もありますので、更年期にうつ状態に近い状態にある場合は周りの人が気づいてそっと背中を押してあげましょう。気分転換できる方法を持っているというのは、更年期障害を乗り切る上で大切なことです。

更年期障害の身体障害症状

肩こり、背中の痛み、腰痛

更年期によるホルモンバランスが関係しているといわれています。血液の循環が悪くなって起こります。また筋肉の低下に伴って現れる痛みや、関節の変形によって歩行バランスなどが崩れ、痛みがでる場合もあります。

 

泌尿器の問題

更年期になり尿道や肛門などを支える筋肉が低下し、尿が漏れないように締める力が弱まると、くしゃみや咳をした時にお腹に力がかかり失禁してしまう腹圧性尿失禁を経験することがあります。この更年期障害の症状は骨盤底筋を強化する体操をしたり、薬物療法を行ったりすると改善することがあります。

 

性交痛、婦人科の異常

更年期になると膣口前提のバルトリン腺からの粘液の分泌が減少する為に性行為の感度が落ち、うとましく感じことに加え、性交時の摩擦によって膣壁に膣炎が生じ、性交痛が起こります。大腿部の内側の筋肉をよくのばして弛め、股関節を充分柔らかくするとバルトリン腺の分泌量を増加させる効果があります。 不正出血、外陰部のかゆみ、おりものなどが婦人科の異常な症状です。これらは更年期によってホルモンバランスが崩れたことによって生じます。

 

疲労感

先ほども書いた通り更年期は身体的、精神的にも変化が出てくる時期です。また仕事の面でもストレスのたまる立場にいたり、夫婦関係においても満足がいっていないことも多く、肉体的、精神的に疲労がたまりやすい状況にあります。出来るだけ無理はせず、精神的にもストレスの発散方法を見つけ更年期障害を克服しましょう。